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裸足に革靴は日本発祥? ~イタリアの靴下事情について~

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ジョナサン・デミ監督の映画『羊たちの沈黙』でレクター博士は、主人公のファッションを見て、持ち物のバッグに比べて足元が疎かになっていることを指摘し、田舎娘だなと言ってあざ笑いましたが、オシャレを洗練させるのに重要かつ近道といえば靴下選びではないでしょうか。

しかし、日本では靴下という名前のせいなのか、靴にとっての添え物、つまりは日替わり定食についてくるお漬物のように疎かにされがちだったりします。

 

それはイタリア人にとっては不思議な感覚なようで、イタリアに訪れる日本人を見るたびに、服装はきちんとしていて清潔感があり、世界中でも上位のオシャレ国だと思う反面、足元の残念さがとても気になるのだとか。

「美は細部に宿る」という言葉がありますが、イタリア人は服や靴と同じくらい靴下にも強い愛情を注ぎます。

 

 

オシャレなだけでなく、少しでも質の良いものを買い求め、穴が開いても繕いながら大事に長く履きます。

また、靴下を作るときに色々な編み方があるのですが、現在の大半の靴下は「ロッソ」という方法で作られているのですが、専用の編み機を生み出したイタリアのロッソ社の名前にちなんでいることからも、イタリアの靴下文化の深さをうかがい知ることができるかもしれません。

私たちがイメージするイタリア人と靴下というと、某タレントさんの影響もあり、オシャレは我慢と寒々しい冬場であっても素足に革靴を履いているイメージがありますが、イタリアという土地は南北に細長い地形をしています。

そのために北部と南部では気候も文化も違うため、当然ながら靴下を履いている人は珍しくありません。

 

 

例えば、ミラノコレクションという世界最大級のファッションイベントが行われるせいか、ミラノにはオシャレな人が多いとイメージされがちですが、それは世界中のファッション関係者が集うからで、いわゆるイタリア的なオシャレさんが多い町はナポリだったりします。

また、水の都としても有名なフィレンツェでは、奇をてらわない王道ファッションを自分なりに着こなすことを好む文化です。

ちなみに裸足に革靴というファッションの発祥には諸説ありますが、実は最初に考えたのは日本人と言われており、それを見たイタリア人が関心を持ち、自分たちのファッションに取り入れたことで世界中に広まったのだとか。

 

 

文化がクロスオーバーすることが素敵なことで、どちらが先かは正直どちらでも良いのですが、話のネタとして書くと、裸足で靴を履く行為というのは、長い間、靴と付き合ってきた西洋人よりも、下駄と草履文化の日本人の方が考えつきやすいのではないかというわけです。

また、もともとイタリア人には庶民が高貴な人と会うときは足の指一本たりとも見せてはいけないという風習があることを、宣教師として戦国時代の日本に訪れ、織田信長や豊臣秀吉と謁見したルイス・フロイスの『ヨーロッパ文化と日本文化』という本に書かれていることから指摘する人もいます。

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