コーデュロイとは
コーデュロイとは、縦方向に畝（うね）と呼ばれる筋が規則正しく並ぶ、立体的な織り生地のこと。柔らかな起毛感と上品な光沢を兼ね備えた、秋冬ファッションを代表する素材です。表面の凹凸が空気を含むため保温性に優れ、見た目にもあたたかみを感じさせるのが特徴。手触りもやわらかく、シーズンムードを高めてくれる万能素材です。
この“畝（うね）”の幅によって、コーデュロイは主に大きく分けて、**「太畝（ふとうね）」「中畝（ちゅううね）」「細畝（ほそうね）」**の3種類に分類されます。
それぞれの特徴を知ることで、スタイリングに適した選び方が見えてきます。
■ 太畝（ふとうね）コーデュロイ
1インチ（約2.5cm）あたりの畝の数が少なく、凹凸がはっきりとした立体的な質感が魅力。見た目にも存在感があり、カジュアルでクラシックな印象を演出します。厚みがあるためジャケットやパンツなど、秋冬らしい重厚感を求めるアイテムに最適です。太畝は光沢も強く、レトロで上品な雰囲気を漂わせます。
■ 中畝（ちゅううね）コーデュロイ
太畝と細畝の中間にあたる中畝タイプは、最も汎用性の高いバランス型。適度なボリューム感と柔らかさを持ち、カジュアルにも上品にも合わせやすいのが特徴です。アウターからボトムスまで幅広く使え、季節感を自然に取り入れたい方におすすめの万能素材。
■ 細畝（ほそうね）コーデュロイ
1インチあたりの畝の数が多く、きめ細かく滑らかな質感を持つのが細畝。光の反射で陰影が美しく、繊細でエレガントな印象を与えます。シャツやスカートなど軽やかなアイテムに多く用いられ、ドレススタイルや上品なカジュアルコーデにぴったり。肌当たりも柔らかく、スマートな印象を与えます。
コーデュロイは、生地の厚みによって印象が大きく変わるのも魅力です。太畝は存在感と保温性を、中畝はバランスの良さを、細畝は上品さと繊細さを。
どのタイプも独自の風合いがあり、組み合わせるアイテムによって多彩な表情を見せてくれます。
また、コーデュロイはもともとイギリスの上流階級の間で愛された高級素材。狩猟服や乗馬用パンツに用いられた歴史を持ち、現代ではそのクラシックな魅力と快適さが再評価されています。暖かく柔らかいだけでなく、シーズンムードと上品さを両立する素材として、秋冬コーディネートに欠かせない存在です。
そんなコーデュロイを今回は、ジャケット、シャツ、パンツに分けたコーディネートでご紹介。少しでもあなたのワードロープの参考になれば幸いです。
スタイリング紹介
ホワイトテーラードジャケット
コーデュロイの素材自体の表情を主役として映えさせるために、全体をベーシックなアイテムで揃えたシンプル構成のスタイリングです。コーデュロイの柔らかい印象とアイボリーの優しい色味がマッチしたテーラードジャケットは、雰囲気の繋がりを意識させるブラウンと相性が良く、季節感を演出できます。加えて、モノトーンのパンツでコーデにメリハリをつけ、のっぺりとした印象を払しょく。コーデュロイジャケットで醸し出す秋冬の大人スタイルです。
ボルドーシャツ
秋冬を語る上では外せない色味をふんだんに使ったスタイリングです。コーデュロイ、ダウンベスト、ワイドパンツといったカジュアルなスタイリングをしながら、ベロアパンツで上品さをプラス。さらに、それぞれ異なる生地感を持つアイテムながらも、共通する起毛感により生地の光沢感が最高にマッチします。したがって、上品さを保ちつつ、存在感をを放つ全身で秋冬を体現するスタイリングが完成します。
ブルーパンツ
コーデュロイパンツを主役にラギットな雰囲気のスタイリングです。コーデュロイの与える柔らかい印象とは少し離れたブルーの色味のパンツは、程よく引き締まり、雄々しい印象のレザー系のアイテムと相性抜群。また、赤色のスカーフを差し色にインナー、シューズを同系色でまとめ上げることで、洗練さが加わります。コーデュロイを使いながら、あえて力強くメンズ色を一面に出したコーディネートです。
お手入れと長持ちのコツ
コーデュロイはデリケートに見えますが、実は耐久性の高い素材です。畝がつぶれないように裏返して洗濯し、陰干しすることで長く美しい状態を保てます。繰り返し着るほどに柔らかさが増し、自分だけの風合いに育つのも魅力のひとつです。
※詳しくは洗濯タグをご確認ください。
まとめ
いかがでしたか？今回紹介したコーデュロイはほんの一部です。暖かく上品でありながら実用的なコーデュロイは、秋冬のワードローブに欠かせない素材。クラシックな佇まいと現代的な快適さを両立し、シーンを選ばず活躍。また、季節を纏うように楽しめるファブリックとして、今季も多くのブランドが注目しています。もっと多くのアイテムをご覧になりたい場合は、utsubo stockで実際にご覧いただけます。
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[…] 秋冬コーデュロイ特集。～纏うだけで冬が始まる～ […]