配色技法~tone in tone~
トーンとは
トーンイントーンとは英語で書くと、tone in toneとなり、
「トーンの中のトーン」つまりは、トーンがほとんど一致している配色ということです。
トーン(tone)は明度と彩度を組み合わせた色の概念で、
配色を考える際にとても重要な要素となります。
PCCSカラーシステムで理解する
このトーンオントーンは、下図の「PCCS(Practical Color Coodinate System)」というカラーシステムを使うと、
とても理解しやすいです。
PCCSカラーシステムによると色は12種のトーン(ペール、ライト、ソフト、ビビッド等)に分かれています。
トーンイントーンとは、同一トーンや類似トーンでの配色を指します。
同一トーンとは、例えばブライトの中同士での組み合わせです。
類似トーンとは近隣のトーン同士の組み合わせのことで、例えばブライトの黄とストロングの赤などのことです。
ブライトの類似トーンになりうるのは、ライト・ソフト・ストロング・ビビッドなど隣り合わせのものがすべて含まれます。
イタリアで見るトーンイントーン
ここで、実際にどんな色合わせがトーンイントーンなのか見てみたいと思います。
左の方は、ダークトーン同士での配色で同一トーン。
右の方は、ディープとダークの配色で類似トーンです。
コーディネートを考える
実際にコーディネートを考える際に、
これはトーンイントーンだとか、あまり考える人はいないと思いますが、
これとこれは合っているいるなとか、普段感じているものが、
こういった配色技法に裏付けされているのです。