「企業は社会に貢献するために存在する」
「雇用を生み、新しい価値を届ける」
そんな美しい言葉が、いつしか空虚に聞こえるようになったのは、
世の中に“似たようなもの”が溢れすぎてしまったからかもしれません。
ファッションの世界も例外ではありません。
どこでも買える服、誰でも似たように着られる服――
それが「豊かさ」だと信じられていた時代は、少しずつ終わりを迎えようとしているのかもしれません。
ライトオンのニュースが示した「かつての常識」の終焉

そんな中、飛び込んできたのが、ジーンズカジュアルの代表的存在である「ライトオン」の再建に関するニュースでした。
ピーク時は売上高1000億円を超え、全国に500以上の店舗を展開していた企業が、業績不振によりワールドと日本政策投資銀行の出資する投資会社のもとで、構造改革を進めていくというのです。
2024年8月期の実績は売上高380億円、営業損失50億円。
今後は大規模な店舗閉鎖と人員削減を進め、売上高はさらに減らしても、確実に利益を出せる「新しい企業体質」への転換を目指すという発表でした。
ジーンズ需要の縮小、ファストファッションの台頭、似たような品揃え──
様々な要因が重なり合い、かつて“当たり前”だったことが、もはや通用しなくなっている。
私たちにとって、それは決して他人事ではありません。
私たちが届けたいのは「服」ではなく、その先にあるもの
アパレル業界は今、かつてないほど厳しい環境にあります。
モノも情報も溢れるこの時代に、なぜ私たちはファッションで生きていくのか。
それは、ただ服を売るためではありません。
私たちが本当に届けたいのは、“誰かの心が少し変わる瞬間”です。
たとえば、私たちのお店でこんな出来事がありました。
長く病院生活を送っているお客様が、外出できる日にお越しくださり、私たちと一緒に服を選びました。
そして静かにこうおっしゃったのです。
「病院で過ごさない日に、おしゃれをすることがいまの私にとって一番の幸せです」
その言葉は、今も私たちの心の支えになっています。
また別の方は、おしゃれを始めたことで褒められる機会が増え、人と会うことに前向きになり、人生が楽しくなったと話してくださいました。
「服を変えたら、人生が変わりました」と話して下さったエピソードです。
その言葉を、決して大げさだとは思いません。でも確かに「私たちの服」が人生の流れを少しだけ変えた瞬間でした。
最後に:この仕事の本質に立ち返って
アパレルの仕事は、服を動かすだけの仕事ではありません。
誰かの「こうなりたい」を後押しすること、
誰かの「今日も楽しかった」と思える日をつくること。
企業の存在意義が問われ続ける今だからこそ、
私たちはただ売上や規模を追うのではなく、
もっと根源的な、もっと個人的な“誰かの人生の支え”になれる存在でありたいと思います。
好きな服で、自分を表現する。
働く私たちも、その想いを持ってお客様と向き合う。
そして、このレッドオーシャンの中でも――
夢を描き続けるスタッフとともに、
人生が少し変わるような服を、今日も届けていきたいのです。
コメント
コメント一覧 (6件)
[…] […]
[…] […]
[…] […]
[…] […]
[…] […]
[…] […]