
malo(マーロ)は、イタリア・トスカーナ発のカシミヤブランドです。
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、Loro Piana(ロロ・ピアーナ)を筆頭に、
Ballantyne(バランタイン)やCruciani(クルチアーニ)といったカシミヤブランドが、
ヨーロッパを中心に高品質な素材と仕立てで評価されていた時代がありました。
maloもまた、その流れの中で、イタリアらしい色彩感覚や柔らかな素材感、シンプルなデザインで評価されていたブランドのひとつです。
maloを知ったきっかけ
初めてmalo(マーロ)に触れたのは、20年以上も前のこと。
イタリアの空気を纏ったような、そのカシミヤの柔らかさに、私は魅了されました。
あの時代、Loro Pianaが素材の王道として君臨し、BallantyneやCrucianiがそれぞれの美学を打ち出していた中で、maloは少し異なる存在でした。
トスカーナの光と風をそのまま編み上げたような、少し肩の力が抜けたエレガンス。
都会のためではなく、生きるための贅沢というか、心に寄り添う服という感覚でした。
特に忘れられないのが、その「色」。
言葉にできないニュアンスを纏ったトーン。
それは単に“上質”とか“高級”という言葉では括れない、maloだけの美しさでした。
日本で見かけなくなっても、探し続けていたブランド
その後、日本ではmaloの取り扱いが徐々に減っていきました。
雑誌や店頭で見る機会も少なくなり、存在自体を知らない方も増えたように思います。
それでも、私はイタリアに行くたびにmaloを探していました。
現地でも取り扱っている店は限られていましたが、
セレクトにこだわる店には、maloが置かれていることがありました。
売れるからではなく、“良いから仕入れている”。
そう感じる扱われ方をしていたのが、maloでした。
何より、素材の品質に対するこだわりが強い。
手に取ったときや実際に着たときに、その差がはっきりと感じられます。
本当に良いものは、流行に左右されず、長く着られる。
それを教えてくれた最初のブランドが、私にとってはmaloでした。
maloという名前を、愛犬に。
いつしか私の中で、maloは“特別な存在”になっていました。だから、愛犬に「malo」という名前をつけたのも、自然な流れだったのかもしれません^^
あたたかくて、やさしくて、ずっとそばにいてくれる存在。
どちらのmaloも、私の心をあたたかくしてくれるかけがえのない存在です。
ブランドの再始動と、これから
1972年の創業以来、maloは幾度かの困難を乗り越えてきました。
2024年、アメリカの投資会社Glickman Capitalがmaloの経営権を取得し、
新たな経営体制のもと、ミラノには旗艦店がオープンし、再スタートが切られました。
時代が変わっても、本当に良いものは色褪せない。
それを、私はmaloから教えてもらいました。
私にとってmaloとは、
イタリアの風景、触れた感動、そして愛犬との暮らしまでをつなぐ一本の糸のようなものです。
これからもmaloの歩みを見守り、そして大切にしていきたいと思います。

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