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コラム

贅沢な触り心地、カシミヤ

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繊維の宝石と呼ばれるカシミヤ

カシミヤは何故高級品と呼ばれるのか

カシミヤとは主にモンゴルやイラン等の気候が厳しい環境で生息する”カシミヤ山羊(ヤギ)”から採取した毛のこと言います。カシミヤ山羊は全身が剛毛で覆われているのですが、その下に非常に細かくて柔らかい産毛(うぶげ)が生えています。この柔らかい産毛を”カシミヤ”と呼んでいます。カシミヤはウールと比較すると採取できる量が非常に少なく、その差は山羊一頭から採れるウールの量が約4kg程なのに対し、カシミヤは山羊一頭から採れる量が150~250g程しか無く、不純物を取り除き原毛にする工程を経ると80~120g程しか残らないと言われています。これ程までに貴重な素材であることから「繊維の宝石」と呼ばれています。

ウールにはない、カシミアの極上の肌触り

カシミヤ繊維は非常に細かくしなやかで、皮膚刺激の少ない繊維です。ウールとカシミヤの大きな違いはこの繊維の細さにあり、この差がふわりとした極上の肌触りを生んでいます。さらにカシミヤに含まれた油脂がカシミヤ繊維の表面を覆うので、カシミヤならではのぬめり感を醸し出してくれます。その為、敏感肌の方やウールはチクチクして苦手という方でも安心して身につけることができるというわけです。
更にカシミヤはウールと並び、全ての繊維の中で最も保温性に優れた繊維であり、吸湿性にも優れていることからマフラーやストールといった商品に使用されることが多くあります。

注意すべきカシミヤの扱い方

カシミヤは、その柔らかい風合いを生かすために、あえて糸の撚り(より)を甘くしているものが多くあります。毛が抜けて他の衣類等に付着することも珍しくありません。また、着用で生じる摩擦や静電気により繊維が毛羽立ち、更にそれらが絡み合って毛玉が出来ることもあります。毛玉が出来ていくということは、言い換えると繊維が洋服の外に出てしまっているということです。そうならない為にも着用したらその都度ブラシで毛羽を整えてあげる必要がありあます。そして、もし毛玉が出来ても引っ張らずにはさみで丁寧にカットするように心掛けていれば大切に長く使用することができます。

汚れた場合は

カシミヤは家庭用洗濯には適さず、ドライクリーニングもできるだけ回数を少なくする必要があります。物によっては手洗いは可能ですが、いくつか注意すべき点があります。
1、石けんと熱を加えた状態で揉むとお互いに絡まって固まってしまいます。
2、固まってしまうとカシミヤの優れた質感や風合いが失われてしまう恐れがあります。

これらに注意し、もしもご自宅で洗濯をされる場合はゴシゴシ洗ったり、強く揉むなどの摩擦を加えないようにすることが大切です。また、水分を吸うと収縮したり、水ジミができやすい性質もありますので、極力雨の日の着用は避けた方が良いでしょう。
(ご自宅での洗濯についてはそれぞれの表記をしっかりと確認してから洗濯するようにして下さい。)

イタリアを代表する高級ブランドのカシミヤ

BRUNELLO CUCINELLI、malo、COLOMBO。イタリアを代表する様々なブランドもカシミヤ製品を手掛けています。しかし、これらのブランドの商品も前述したような毛玉や毛抜け等は発生します。それは決して商品に問題があるわけではありません。より良い肌触りや風合いを追及していった結果なのです。確かに撚りをきつくすれば毛玉の発生率を抑えることは可能です。しかし、一番大切にしているポイントは何なのかをしっかりと見極める必要があります。特にイタリアブランドの商品は手触りや風合いに重きを置いています。物にもよりますが、高い価格のカシミヤ製品を購入したからといって毛玉や毛抜けと無縁だとは思わないようにしましょう。むしろより一層お手入れをする必要があると思って頂いた方が良いかもしれません。
カシミヤとは本当に奥の深い素材です。正しい知識を持って長く大切に使用できるように努めましょう。

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