俺ジャケット似合わないんだよね、、、。
「向こうの人は似合うんだろうけど、俺には、、、」
「ジャケット着たら変にダボついちゃう、、、」といったような内容の悩みを持つ方多いのではないでしょうか?
確かに西欧人と我々日本人の体型は違うことは事実で、弊社が扱うイタリア服においてもあくまでイタリア人に向けられたものがほとんどです。
※タリアトーレなどの日本展開をしているものの中には日本人の体型に合わせたものもあります。
しかしその一方、日本人でもジャケットが良く似合う方がいらっしゃる事も事実。また、その差とは。
イタリア人はなぜ似合うのか
まず初めに、「イタリア人はジャケットが似合う」のは何故でしょう??
もちろん顔や髪質、雰囲気などもありますが、「骨格(体つき)の違い」も大きな理由の一つではないかと私は考えます!
つまり、日本人において「イタリア人っぽい顔」とかも大事ですが「イタリア人の体つきに近いかどうか」も似合うかどうかを分ける重要なポイント。そして、「イタリア人の体つきに近づける」とは「イタリア服がより似合うようになる」という事になります。
そのためには我々日本人とイタリアをはじめとする西欧人の骨格(体つき)がどう違うのかを考えていかなければなりません。
西欧人の骨格
西欧人の骨格における最大の特徴は「背筋が伸びている」という事です!
その理由は骨盤にあります。
下の図の様に西欧人における自然な骨盤の位置は我々日本人よりお腹側(前側)に傾いています。また、傾きに伴って背骨の湾曲も大きくなり(図左 青の矢印)、腹筋が伸びます。
そして、腹筋が伸びることで背筋が収縮し背筋がピンと伸びるわけです!
加えて背筋が伸びることで肩の位置が後ろに下がり、胸板が厚くなります。(これが外国人に胸板が厚い人が多い理由)
また、この西欧人と日本人の骨格の違いを考慮して生まれたのが、ジャケットの「前方縫製」です。
イタリア人の骨格に近づけるには!?
では話しを戻しまして、イタリア人の骨格に近づけるにはどうしたらいいのでしょうか??
先程の話から考えると、その答えは「背筋」だと言えるでしょう!!
ズバリ、「背筋が伸びている人」こそ似あう人です!
しかし、背筋の伸ばし方にも注意点があります。
それは骨盤の角度です。実は骨盤を動かすことは出来るのですが、前述した通り、日本人は西欧人とそもそもの骨格や体つきは違います。
したがって西欧人と同じような前傾した骨盤の角度でまっすぐ立つのは不可能なため、前に倒しすぎるのはNG。不自然かつ、痛める恐れがあります。
あくまで姿勢よくまっすぐ背筋が伸びていることがポイントです!!(西欧人も骨盤は前傾していますが、あくまで背筋はまっすぐです。←彼らは背骨のS字の湾曲が日本人より大きいので前傾しても背筋がまっすぐになります。)
また、余談ですが、ジャケットやシャツが似合わないと仰る方は骨盤が後傾し、背筋が曲がっていたりして姿勢が悪い事が多い気がします。
背筋が曲がると肩の位置が前に。そうすると、服の肩周辺が浮くだけでなく、Vゾーンにすっぽりと空間ができやすくなるため、似合ってないように見えるのでしょう。(ついでに下っ腹も出やすくなるので注意が必要です笑)
結論:日本人もイタリア服は似合う!!
結論として「背筋を伸ばすこと」がイタリア服をよりカッコよく着る秘訣です!!ジャケット等を「似合わない」と敬遠されている方も背筋をいつもより伸ばしてみるだけでグッとお似合いになるかもしれません!!
たかが姿勢ですが、答えはいつも思わぬところにある物です(笑)
普段からイタリア服を好まれている方だけでなく、敬遠されていた方に是非一度実践してみて頂きたいです。そして、もっと多くの方にイタリア服の良さを感じて頂けたら幸いです!!