イタリアを象徴するアイコンのひとつベスパ (Vespa)
ベスパが世に登場したのが1946年。お尻の膨れ上がったボディフォルムはまるで蜂のように見えることと、ブンブンと聞こえたエンジン音の印象からベスパ(イタリア語でスズメバチのこと)と命名されたのはあまりに有名。跨がらずに乗車できるステップスルー方式を採用し、"女性にも乗れる"というコンセプトをもって"足を揃えたままの乗車姿勢"を実現化しました。そして現在に至るまで70年以上に渡って生産され、あらゆるところに似合う乗り物として長きに渡り世界中で愛され続けている、まさにイタリアの象徴の一つとも呼べるベスパです。
1963年に撮影された下記写真のベスパは、1963年に発表されたVespa50で、多くのライダーに満足してもらうために*Piaggioでは50ccモデルを企画しました。
〈*ピアッジオ(Piaggio & C. S.p.A., ピアジオ・ピアッジョとも読む)は、イタリアのポンテデーラに所在するオートバイ及び自動車メーカーである。オートバイのブランドを7つ保有している、オートバイ産業ではヨーロッパで最大手であり世界第4位のメーカーである〉
キャッチコピーは《若く、そしてモダン……言葉は要らない》でした。1963年の道路法により、このベスパはライセンスプレート無し、14歳以上なら免許無しで運転出来ました。Vespa 50はコラディーノ・ダスカニオ氏(Corradino D'Ascanio)によってデザインされた最後のスクーターでもあります。50ccのVespaは現在に至るまで製造された台数が累計300万台を超えています。


(1963年撮影)
日本では、『ローマの休日』でのヘップバーンやTVドラマ『探偵物語』(1979年〜)で松田優作が乗っていた「P150X」というモデルを思い出す人も多いかもしれません。ドラマ『探偵物語』の劇中では、松田優作扮する”工藤ちゃん”の愛車として登場したベスパPXは故障の多いポンコツと主人公に罵られ、乱雑に扱われながらもその存在感と魅力を存分にアピールし、未だに人々のイメージの中に自然と描かれる程です。様々な著名な役柄を彩るアイコンとしても活躍してきました。


(1960年撮影)
デビュー当時の道路舗装事情に配慮し、走行中に跳ね上げる小石や土埃から足元をガードしてくれるレッグシールドの装備がされていました。当時は未舗装路が多かったことからパンク率が高く、すぐに対処できるようスペアタイヤを搭載しており、このようにデビュー時から革新的な構造や乗り手に配慮した装備を備えていました。

(1955年撮影)
ベスパを知らないとどれも同じに見えてしまいますが、フェンダーやロゴで年式なども分かってきます。